商業登記の申請をする -ひとり会社設立編12-

会社設立の最終ステップ|登記申請のやり方と注意点

登記申請のやり方

かなえ:「何とか登記書類を揃え終えました!」

いち:「よくがんばりましたね。
ここまで来たらいよいよ設立のゴールが見えてきましたね。」

かなえ:「次は登記申請でしたね。近くの法務局に申請をすればいいんですか?

いち:「登記申請はどの法務局で行ってもいいのではなくて、本店所在地を管轄する法務局に提出します。

かなえ:「申請って窓口まで行って出すんですよね?」 

いち:「はい。窓口での提出もできますし、郵送、あるいはオンライン申請(商業登記電子申請)と複数の方法で行えます。
ただし、オンライン申請は電子証明書が必要であったり、事前準備がやや複雑と初めての人にはハードルが高いんです。
初めての場合は、窓口に持っていくことをおすすめします。
もし記載ミスがあってもすぐに確認ができますし。」

かなえ:「私は窓口に持参したほうがよさそうですね。
それで、申請した日が会社の誕生日(設立記念日)になるんでしたよね?日にち選びも重要ですね!
申請したらどのくらいで登記が完了されるんですか?

いち:「申請されたのち、法務局が内容を審査します。
登記が完了するまで通常は数日〜1週間ほどかかるのが一般的です。
登記の完了後には、登記完了証と会社の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を取得できるようになります。
登記完了証は発行されない場合もありますが、登記完了の確認は謄本の取得で可能です。」

商業登記申請の注意点

いち:「前回も少し触れましたが、改めて注意点を確認しておきましょう。

登記書類に不備があった場合、そのまま受理されることはありません。
内容にミスや不足があると、法務局から補正(ほせい)を求められます。」

かなえ:「できるだけ間違いたくはないですね…」

いち:「法務局の担当官が書類をチェックして、間違いがあった場合には電話や書面で連絡が来て、補正の指示があります。
たとえば、印鑑証明書が古い、定款の記載が曖昧、添付書類が足りない等です。」

かなえ:「書類に不備があった場合は、書類を直して提出し直せば問題ないんですよね?

いち:「はい。書類を修正して終わるものであれば、指定された期限内に修正して、再提出すれば問題はありません。
しかし、内容によっては再提出になってしまったり、期限内に修正しきれないことも考えられます。」

かなえ:「会社の誕生日がずれてしまう可能性がありますね、それは困りますね。」

いち:「設立記念日も大切ですが、会社の設立が遅れると実務的にもいくつか困ることが出てくる可能性があるんです。

たとえば、法人口座は、登記が完了していないと開設できません。
これが遅れると、取引先とのお金のやりとりや、設備投資の支払いなどがすぐに行えない場合があります。

また、助成金や補助金の申請には設立日を基にした締切があることも多いので、タイミングを逃すと申請できなくなってしまう可能性があります。
特に、創業時に必要な経費の一部を、国や地方公共団体が補助してくれる創業助成金などの申請予定がある場合は死活問題ですよね。

さらには、融資や取引先との契約などのスケジュールがすでに決まっている場合、登記の遅れが事業全体に影響を与えることになりかねません。」

かなえ:「誕生日どころか、事業自体がつまずく可能性があるんですね…」

いち:「法務局では、対面による案内や電話による案内(法務局の担当者からの電話)等の事前相談を受けられるので、気になるところがあればどんどん聞いてみるといいですよ。」
※自治体により対応が違う場合があるので、管轄の法務局に確認してみてください。

登記完了後に必要な手続きと準備

いち:「無事登記が完了したら、法務局で登記事項証明書(登記簿謄本)と印鑑証明書をもらっておいてください。
次回お話しする、会社の法人口座を開設する際に必要になります。」

かなえ:「登記事項証明書と印鑑証明書ですね、分かりました!
登記が完了したらいよいよ私の会社が設立されるんですね…緊張します。
登記申請、スムーズに通ればいいけどなぁ。」

参考資料:法務局商業登記申請手続ほか

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