自己資金が足りない!?開業資金の集め方・事業計画編Ⅲ

いち

開業資金を集めるには様々な方法があるんですよ。

ゆうき

是非教えてください。

開業資金を集める

家族に借りる

ゆうき:「う~ん、僕には親や姉から借りるくらいしか思いつきません。」

いち:「お!それがまさに資金集めをする際に最初に考えるべき方法です。」

ゆうき:「え…?」

いち:「親や兄弟からの借り入れは金額の融通がきいたり、長期の返済が認めてもらえたり…、利子が掛からない場合もありますね、とても有利な条件で借りやすいです。
心理的な負担も少なく借りることができるのならばこんなにいい借入先はありません。」

ゆうき:「そういわれてみると確かにそうですね。
親兄弟に頭を下げるのは少し恥ずかしいですけど(笑)」

補助金・助成金を申請する

いち:「次に考えるべきなのは、国や自治体から資金を融通してもらう方法、補助金助成金です。」

ゆうき:「資金をもらえるんですよね、それは魅力的です!
補助金を助成金の違いは何ですか?」

いち:「定義があいまいなところがあるのですが、主に補助金は経産省が管轄、助成金は厚生労働省が管轄しています。

補助金は事業の立ち上げ、研究開発、設備投資など、様々な目的で交付されます。
申請の期間が限定されていて、事業内容の審査がある、一定枠の奪い合いになります。
申請すれば必ずもらえるものではないんです。」

ゆうき:「支給条件が厳しいということですよね…
それなら補助金をもらえれば国に事業のお墨付きをもらっている優良企業ってイメージが付きそうですね。」

いち:「そうですね、支給された後に発展している企業も多いです。
ニワトリが先か卵が先かって話にもなりますけど…」

ゆうき:「確かに。」

いち:「次は助成金です。
助成金は厚労省が管轄しています。
雇用維持、労働環境改善、人材育成など、雇用関連の目的で交付されます。
随時募集をしているケースが多く、要件を満たさえすれば原則誰でも受給できます。」

ゆうき:「なるほど、目的をを聞いていると省のイメージ通りですね。
違いが分かりやすいです。」

いち:「助成金や補助金は事業用途が指定されているものがほとんどで、開業の自己資金が一定額ないと受けることができないことが多いです。
事業とうまく適合しない場合もありますが合ったものがあればぜひ利用したいものですね。
J・Net21 ミラサポpuls などのまとめサイトがありますので一度見ていたらいかがでしょう?」

ゆうき:「事業のヒントにもなるかもしれませんね、必ず見てみます!」

借り入れ

ゆうき:「金融機関からの借り入れも資金調達の一手段ですよね。」

いち:「はい、金融機関からの借り入れは資金調達によく使われます。
一般的に金融機関は、都市銀行 < 地方銀行 < 信用金庫、の順番に融資難易度が下がります。」

ゆうき:「信用金庫が借りやすいんですね、信用金庫はあまりなじみがありません。
どういう金融機関なんですか?」

いち:「信用金庫は主に地域の中小企業や個人を支援することを目的としている非営利組織です。
基本的に預金者や融資を受ける人は会員のみで、会員は地域の住民や事業者となっています。
そもそもの目的が中小企業や個人を支援することなので比較的融資の難易度が低いんです。」

ゆうき:「では融資を受けたいのなら地元の信用金庫の会員になって融資を申し込むのが最善になるんでしょうか?」

いち:「それもいいんですけど、もっといい融資の申し込み先があります。」

ゆうき:「ぜひ聞きたいです!」

いち:「政府系機関である日本政策金融公庫です。
積極的な創業支援を行っていて実績がない創業者にも融資のハードルが低いです。
日本政策金融公庫は親兄弟、親戚等の次に検討すべきでしょう。
内容に興味があるなら様々なところで頻繁にセミナーや融資相談会を行っていますので参加をしてみたらいいと思います。」

ゆうき:「セミナーは興味があります。
起業が決まっていなくても参加していいんですか?」

いち:「大丈夫ですよ。
セミナーは創業をする際の勉強になることが多いので一度は参加してみることをお勧めします。」

その他の資金調達方法

ゆうき:「他にはありますか?」

いち:「はい。
投資家に融資を受ける(スポンサーを見つける)、クラウドファンディングが考えられます。」

ゆうき:「それは…どちらにするにしてもよほどの説得力が必要ですね。」

いち:「どちらの場合も失敗がスポンサーの損失につながるのでより緻密な事業計画が必要になるでしょうね。
それに個人または複数に常に監視をされる立場になりますからプレッシャーも相当なものがあるでしょう。
特に投資家を目当てにするのは起業が初めての方には相当の高いハードルがあります。」

ゆうき:「事業内容にもよるんでしょうけど…投資家と比べたらクラウドファンディングならなんとかなりそうな気もしますね。」

いち:「クラウドファンディングは見返りが必要のない型式もありますからね。
国内大手のCampfireMakuakeなどのクラウドファンディングのウェブサイトをのぞいてみてもいいかもしれませんね。」

〖続く〗