創業計画書(事業計画書)はなぜ必要?起業に向けた準備の第一歩 -ゼロからの事業計画編3-

創業計画書(事業計画書)とは?起業前に知っておきたい基本と目的

いち:「今回は、頭の中に生まれたビジネスプランを、具体的で実用的なかたちにする方法をお話しします。
ビジネスプランの計画表づくり、創業計画書(事業計画書)の説明をしましょう!」

ゆうき:「創業計画書?事業計画書ともいうんですね。」

いち:「はい、創業計画書と事業計画書は、ほぼ同じ意味で使われています。
以下のような書面になっているんですよ。

創業計画書サンプル ※タップ・クリックで日本政策金融公庫のテンプレートへ

創業計画書の役割とは?自分と他人に伝えるために必要な理由

いち:「創業計画書をつくる目的は、“自分のため”と、“他人に説明するため”です。」

1.自分のため

いち:「創業計画書をつくる目的は、第一に“自分のため”です。
事業を見える化し、自分の頭の中の整理をするために作成します。

いわば“思考整理ツール”と考えてもいいでしょう。
作成することで、起業前の不安を減らし、行動に移しやすくする効果もあります。」

◆創業計画書は自分のためにつくる◆

・自分の事業アイデアを明文化し、頭の中を整理できる
・目的や動機、ターゲット、商品内容、必要資金などを明確にする
・リスクや課題に事前に気づける
・将来的な事業の見直しや軌道修正の基準となる

2.他人に説明するため

いち:「第二に、“他人に事業内容の説明をするため”です。
出資や融資を頼む際に、何もなくして他人にお金を出す人はごく少数でしょう。
その際、創業計画書は、周囲の理解や協力、信用を得るためのツールになります。」

ゆうき:「どのように利用をしたらいいんですか?

いち:「計画性や実現性がある事業であることを伝える“プレゼン資料”として使います。
『この人はこんな経歴があって、これだけ真剣に事業の詳細を考えているのか、それならば…』と考えてくれる人がでてくることが期待できます。」

◆創業計画書は他人に説明するためにつくる◆

・金融機関への融資申請で必須資料
・家族や共同創業者、協力者に計画を説明し、同意を得る
・支援者への信頼を高める
・ビジネスパートナーの確保、従業の採用時にも活用できる

創業計画書があれば迷わない|起業時の方針を保つために

ゆうき:「創業計画書の内容をみてみましたが、しっかりとした考えがないと作るのは難しそうですね…」

いち:「実際にやりたい事業がはっきりするまでは、白紙の創業計画書をみても何を書いたらいいのか分からないと思います。
でもやりたい事業がはっきりしていればどんどん書きたいことがあふれてくると思いますよ。」

ゆうき:「そっか、僕はまだやりたい事業がはっきりしていないから難しく見えるんですね。」

いち:「創業計画書は必ず作らなければならないものではありません。
でも事業を始めると思いどおりにいかないことがたくさん出てきて、道しるべが欲しくなる時がきっとやってきます。
そんなときに、“自分は何のために、どんな計画で始めたのか”が書かれた創業計画書があると、ブレずに進みやすくなると思いますよ。」

創業計画書の書き方と構成|日本政策金融公庫の書式で解説

創業計画書の基本構成

いち:「では創業計画書の中身を見ていきましょう。
創業計画書は、次の4つの柱で成り立っています。」

今回は事業計画が決まっていない人向けのお話なので、詳細は述べずに概要をお話しします。
詳細が気になる方は日本政策金融公庫のこちらのウェブサイトがおすすめです。
創業計画書のテンプレートもあります。

1 事業の概要
▼どんな事業を、なぜ始めるのか

2 取扱商品・サービス
▼何を売るのか、どう違うのか

3 販売・仕入・人員計画
▼お客さんへのアプローチや人の手配

4 資金計画・収支予測
▼お金の動きや利益見込み

ゆうき:「うん…、今まで教わってきたことで書けそうな内容ですね。
4のお金のことは少し難しそうですけど…
事業の設計図を作るような楽しさがありますね、早く書いてみたい気持ちになってきました。」

いち:「やりたい事業が決まって、1の事業の概要がしっかりしていると、自然と2以降のイメージも少しずつ湧いてくると思います。

たとえば、2取扱商品・サービスは、事業の概要を言葉にしてみることで『これなら提供できる』『これは他社と差別化できそう』と候補が見えてくる。

3販売・仕入・人員計画は、いきなり正確で詳細な数字を書く必要はありません。
やってもいないうちから正確に書ききれるものではありませんしね。
“どこで売るか”“誰に頼るか”“どんな人が必要か”という大まかな方向性からメモしていけばOKです。

そして、最後の4資金計画・収支予測は、実際にビジネスの形が固まってから調整していくもの。
特に資金計画・収支予測は、全てこれからの事ですから当然正確には書けないものです。
最初は大まかなものでかまいません。」

創業計画書は1枚から!初心者でも書ける起業準備の第一歩

いち:「最初は難しく考えずに、気軽なメモのつもりで書き出してみましょう。
最初から完璧に書こうとしなくて大丈夫です。
書き方は箇条書きでもOKですし、あとから見返してみておかしなところがあれば何度でも書き直したらいいです。
たった1枚の創業計画書を埋めることで、自然と“何をどう始めたいのか”が明確になっていきますよ!」

ゆうき:「はい!あまり気負わずに何度も書き直すつもりで始めてみます。」

事業計画編まとめ|創業計画書は起業の軸を保つビジネスプランの指針

ゆうき:「今日は本当にありがとうございました。
頭の中が整理されて、ずっと抱えていたモヤモヤがすっきりしました。
これからは日頃からアンテナを張って行動してみます。
やりたい事業が見えてきたら、きちんと計画を立てることが大事なんですね。」

いち:「創業計画書や事業計画書は法律で義務づけられているものではありませんが、作るか作らないかで後々大きな差が出ます。

創業計画書は、ゆうきさんが言うように“設計図”であり、道に迷ったときに使う“地図”でもあります。
積極的に学ぶ気持ちのあるゆうきさんならきっといいものを書けますよ!」

ゆうき:「設計図と地図を手に入れられる頑張るかいがありますね!
創業計画書の一枚を書くことが、僕の起業の始まりになる気がしてきました。」

いち:「将来起業をする時がきたらまた相談をして下さいね。
できる限りのことをさせてもらいますから。」

ゆうき:「はい!その時はぜひお願いします。」

※参考資料:日本政策金融公庫『創業の手引き』『創業計画書記入の手引き』


事業計画編終わり。

事業計画編番外編はこちら

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