“ひとり会社設立完了” creativeK株式会社が誕生しました!
かなえ:「いちさん!無事に登記が完了しました!creativeK株式会社の誕生です!!
細かい補正がいくつかありましたけど、何とか期限内に対処できました。」
いち:「会社設立おめでとうございます!ここからが本当のスタートですね。」
会社設立後の第一歩|法人口座を開設する
法人口座の開設に必要な書類と準備チェックリスト
かなえ:「会社設立後は、法人口座の開設でしたね。
前回、法人口座開設に必要だとおっしゃっていた、登記事項証明書と印鑑証明書の取得は済んでいます。」
いち:「それでは法人口座開設に必要な書類等を挙げます。
金融機関によって必要書類が追加される場合がありますので、どの金融機関にするのかを決めたら金融機関の必要書類を確認しておきましょう。」
◆法人口座開設に必要な書類等◆
1 登記事項証明書(登記簿謄本)
2 会社の実印が登録されている印鑑証明
3 定款のコピー(念のため原本も持参)
4 運転免許証など代表者の本人確認書類
5 銀行印
※金融機関により貸契約書のコピーや建物謄本が求められる場合も。
かなえ:「口座開設までにはどのくらいの期間がかかるんですか?」
いち:「法人口座の開設までの期間は金融機関によって違いますが、一般的には一週間から三週間程度といわれています。」
法人口座と個人口座の違い|審査が厳しい理由とは?
いち:「法人口座開設は個人口座と違って、事業の実態があるかどうかを金融機関に厳しくチェックされます。
特に最近は、詐欺事件の増加やマネーロンダリング対策などで審査が厳しくなっているんです。」
かなえ:「個人口座のように申し込んだらすぐに作れるものじゃないんですね。
審査に通らないこともあるんですか?」
いち:「はい。否決理由の例としては以下のようなものがあります。」
◆法人口座否決理由の例◆
・自宅住所が本店になっているが事業実態の証明が乏しい
・ホームページやSNS等での対外的な活動実績がない
・開業資金の流れが不明瞭である
・資本金が少なく、用途が示せない
・事業内容の説明を求められても説明ができない
かなえ:「私、本店住所が自宅でまだ事業らしい事業を始めていないんですけど…、法人口座開設は難しくなるんでしょうか?」
いち:「一般的に、自宅開業の場合は法人口座の審査が通りにくい、というのが実情です。
でも、かなえさんは自宅を改装をして事務所にする予定でしたよね?」
かなえ:「はい、自宅を改装して会社の事務所にするつもりです。会社設立が決まったので早速申し込んできました。」
いち:「それならば、事業の実態を証明しやすいので大きなプラス材料になると思います。
また、下記のものを用意しておくと口座開設がプラスに働くといわれていますよ。」
| 法人口座開設のために用意した方がいいもの | 理由 |
|---|---|
| 事業計画書 | どんなビジネスをするのか、収益構造や予定顧客を具体的に示す |
| ホームページ・SNS | 会社の活動内容や連絡先、代表者情報を掲載 |
| 契約書・請求書・見積書 | すでに取引が始まっている、または始まる予定の証拠 |
| 作業環境の写真 | 自宅でも事務所機能があることを写真等で示す (PCや資料棚など) |
どこが良い?法人口座の金融機関の選び方|信用金庫は地域の味方
いち:「法人口座開設においては、金融機関の選び方も大切なポイントです。
都市銀行やネット銀行はアクセスしやすくて便利ですが、創業したての実績のない会社は審査が比較的厳しい傾向があります。
その一方、地方銀行や信用金庫は地域密着型の金融機関のため、事業の相談にも乗ってくれるケースも多いです。」
かなえ:「信用金庫は街で名前はよく見かけますけど関わる機会がありませんでした。
信用金庫ってどういった金融機関なんですか?」
いち:「信用金庫というのは、地域の中小企業や個人事業主のサポートを目的とした金融機関なんです。
銀行と似てますが、信用金庫は営利企業ではなく、地域貢献が主な役割の金融機関なので地域の企業に優しめなんですよ。」
かなえ:「私のような小さな会社でも相談をしやすいってことなんですね。」
いち:「はい、特に創業したばかりの会社に対しても、地域の会社を育てたいという考えから柔軟に対応してくれることが多いです。
口座開設のハードルが比較的低かったり、将来的に融資や経営相談を受けやすかったりと信用金庫には嬉しいメリットがあります。
一方、マイナス要素としては、信用金庫は営業エリアが限定されているので、自分の会社がその地域内にないと利用できないケースがある、ということがあります。
また、オンラインサービスは都市銀行やネット銀行ほど発達していないケースが多いです。」
かなえ:「一長一短があるんですね。
融資を受けやすかったり経営相談ができるのはとても魅力的なので、信用金庫は選択肢の一つとしてぜひ考えたいです。」
ネット銀行?それとも信用金庫?|法人口座の各金融機関比較表
いち:「金融機関にはそれぞれ特徴があるので、自分の事業に合ったところを選ぶことが大切です。
先にお話しした金融機関に、ゆうちょ銀行を加えて、各金融機関の特徴を整理してみましょう。」
かなえ:「金融機関を選ぶ前にそれぞれの特徴をちゃんと把握しておくことは大切ですね。」
| 金融機関名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ネット銀行 | 手数料が安い 近年増加、充実傾向 | 対面相談不可で融資相談が難しい |
| 都市銀行 | 大きな取引や国際取引に強み | 審査は比較的厳しめ |
| 地方銀行 | 信用金庫ほどではないが地域企業への柔軟な対応 | 都市銀行ほどではないが審査は比較的厳しめ |
| 信用金庫 | 地域密着型で、創業期の小規模会社の融資や経営相談に親身に対応 | 営業エリアが限定的 |
| ゆうちょ銀行 | 全国展開しておりアクセスが最も容易 | 審査は比較的厳しめ |
法人口座を開設できなかったときの対処法と代替手段
かなえ:「もし法人口座の開設を断られたらどうしたらいいんですか?」
いち:「その場合は、なぜ断られたのかを先方に確認しましょう。
銀行によっては理由を教えてくれることがあります。
そのうえで、対策を取ってから別の金融機関に申し込むという方法があります。
指摘されたところが改善できることならば、再申請させてくれる金融機関もあるかもしれません。
個人口座で事業を始めることは法的に禁止されていることではありませんが、私的流用や信用を疑われて融資が受けられなくなったり、税務処理が複雑化したりとあまりおすすめできることではないので、あくまで暫定的なものに留めておいた方がいいでしょう。」
かなえ:「一度だめでも、準備を整えれば次のチャンスがあるってことですね。」
いち:「もしも開設できなかった場合の対応は大変だと思いますけど、ちゃんと段取りをすればきっとうまく進みますよ。
そして、どうしても自分でやってだめならば、税理士に相談すると金融機関とのやり取りのコツや対策を教えてもらえることがあったり、行政書士が書類整備や事業内容説明のサポートをすることで、審査が通る可能性が高まる場合もあります。
万が一の時は、私もサポートしますのであきらめずに頑張りましょうね!」
かなえ:「代替手段があったり、専門家の方に依頼することで開設がうまくいく可能性があるんですね!
少し気が楽になりました。」
いち:「金融機関の裁量に頼らなければならないので断言はできませんが、かなえさんは段取りを踏んで会社設立をしているので断られる可能性は低いと思いますよ!
それでは、次回はひとり会社設立編の最終回です!
会社設立後の各種届出の説明をしましょう。」

