創業融資の成功率を上げる!創業計画書の書き方と注意点
いち:「融資に向けて創業計画書を書く場合には、見られているポイントや、よくある落とし穴をきちんと理解しておく必要があります。
この番外編では、融資に向けた創業計画書の注意点を整理しておきたいと思います。」
参考資料:日本政策金融公庫・創業手帳・創業融資ガイド・FOLIO
融資で落ちる原因にも?創業計画書の失敗パターン6選
● 自己資金が少ない or 出所が不明
・一般に2〜3割の自己資金比率が望ましいとされます。
・出所がタンス預金、親からの現金提供など不明瞭だと、減点対象になります。
● 信用情報に問題あり
・クレジットカードや公共料金の延滞履歴があると、審査に影響します。
● 計画内容が薄い
・「誰に」「何を」「どう売るか」が曖昧な計画書は、信頼性を欠きます。
● 数字の根拠がない
・「月商30万円」など、裏付けのない予測は評価されません。
● 面談で曖昧な回答
・計画に関する質問に答えられないと、準備不足と見なされます。
● 書類不備
・提出漏れ、誤記、指定書式と違う書類など、基本的なミスもマイナス評価につながります。
書けない・通らない…創業計画書に関する5つの悩みとその対策
悩み | 対策 |
---|---|
自己資金が足りない | 資金計画を整理し、2~3割程度を目安に準備。 親族借入も自己資金として検討。 |
売上見込みの根拠が示せない | 類似商品や先行事例の数字を使って『誰が、どこで、いくらで買うか』を明示。 |
書き方がわからない | 書き方見本を活用しつつ、自分の言葉・視点で肉付けする。 |
面談が緊張する | 想定問答を用意し、書いた内容の数字は暗記できるように準備しておく。 |
信用情報が心配 | 指定信用情報機関C.I.C.で事前開示ができる。 滞納があれば、クリアしてから申し込み |
日本政策金融公庫がチェックする創業計画書の評価ポイント
● 信用力
信用情報に延滞・未納がないか
● 自己資金比率
最低1割、理想は2〜3割。
● 実現性と具体性
売上の根拠、顧客ターゲット、販売方法など、計画の中身が現実的か。
● 熱意・人柄
数字だけでなく、面談での態度や事業への想いも重要です。
● 書類の完成度
形式に沿いつつ、説得力のある“自分の言葉”が含まれているか。